Space ideas
いちばんキズや汚れが気になる場所といえばやっぱり床。キズや汚れに強く、掃除しやすい素材を選ぶことがポイント。犬が触れる高さまでの壁も上下で張替え、取り替えやすくしたり、キズや汚れに強い腰壁を設けるなどの工夫を。
滑りやすい床や段差の上り下りは、滑って転んだり、足腰への負担が蓄積し、重大な疾患を招くことも。脱臼やヘルニアなどになり、ちゃんと歩けなくなってしまう犬もいます。滑りにくい床にし、段差はなるべく解消し、犬にも人にもやさしい住まいに。
犬にも自分の居場所があったほうが、精神的に落ち着いて生活することができます。寂しがりやの犬のために、快適で安心して過ごせるような専用の居場所を、リビングなど家族の集まる場所の一角に確保してあげましょう。
愛犬だって人と同じように、自分専用の空間があるほうが精神的に安定した生活を送ることができます。心が動揺したとき、怖いことがあったときなどに逃げ込めるような場所、とりあえずここにいれば安心できるというような愛犬専用の居場所を用意してあげましょう。
愛犬にとって、部屋中自由に行動できるのは、部屋全体をテリトリー(縄張り)と認識し、侵入者に備え常に神経を研ぎ澄ませている状態かもしれません。また、人間の空間は天井が高く、愛犬にとっては体育館で生活しているような気分かもしれません。犬の祖先は洞穴をすみかにしてきたためか、囲まれた狭い場所を用意してあげたほうが安心できるようです。
愛犬にとって、家族と一緒にいることが幸せ。愛犬を孤立させないよう、愛犬の居場所はリビングなど家族が集まる場所に確保してあげましょう。愛犬の視野に家族が入る位置に居場所を確保してあげれば、愛犬も不安になりません。
愛犬の居場所をつくるのを避けたい場所は、夏の強烈な直射日光があたるような場所、一日の寒暖の差が激しい場所、空気の流れが悪く湿気がこもるような場所、乾燥しすぎるような場所。愛犬が健康に、快適に過ごせ、ニオイが滞留しないような環境づくりを心がけたいものです。
愛犬の居場所は、汚れやキズなどに強い建材を選び、掃除がしやすいように考えてつくりましょう。ニオイ対策には消臭機能のある建材も効果的です。快適で清潔な環境が保てる工夫をすることで、愛犬の健康維持もしやすく、飼い主さんのストレスも軽減することができます。
愛犬家住宅のための10の提案